短眠生活始めました
みなさんこんにちは。IPFトレーナーの田中です。
突然ですが、実は昨年の12月から短眠を始めてみました。現在は仮眠も含めて
1日4時間
の睡眠時間です!
元々は寝ることが大好きだったので仕事のある日は6〜8時間、休みの日は昼まで寝ているなんてこともザラでした。
しかし、そんな生活を送りつつも何となく寝ている時間が勿体ないような気はずーっとしていたので『マンガで分かる〜』シリーズの短眠編を買ってきて勉強した結果、、、夢の短眠の生活を手に入れたわけです。
今回は短眠をする前とした後でどう違うのか、短眠をしてみて実際に僕が思った事などを紹介していきたいと思います。
そもそも眠気はどうして生じるのかというと、
一番大きな原因は退屈(暇)
だとされています。僕はてっきり体の疲労が眠気と関係しているのかと思っていましたが、実はそうではないようなのです。
確かに睡眠が疲労と関係しているのであればアスリートと一般人では睡眠時間に差があっても良さそうなものですが
「アスリートが10時間寝る」と言った話は聞いた事がありません。
つまり、興味のないドラマや映画を観ている時や車の助手席に乗っている時に眠たくなってしまうのは退屈だからなのです。もし疲労が関係しているのであれば助手席に乗っている人よりも運転手が眠たくなるはずです。
確かに長時間運転で居眠り運転をしてしまう人もいますが、それは文字通り
長時間の運転に飽きた
だけなのです。
キリンも野生では1日に20分しか寝ないそうですが、動物園に連れてこられると4時間も寝るようになるそうです。これは動物園では巨体を維持するために必要な餌を探しに行かなくても勝手に出てくるため、暇になったのだと考えられるわけです。
僕は趣味がゲームなので、仕事と、勉強と、野球をやっている意外の時間は
暇さえあればゲームをしている
のですが、種類によっては開始直後から強い眠気を感じてしまい、眠ってしまうことがあります。
暇だからゲームをするのですが、暇だから眠くなってしまうのです・・・、ここが矛盾しているところです。
ところで、そもそも『何のために睡眠を取るのか』という話ですが…
運動による体の疲労に関しては何もしないで体を休めれば解消されます。
ポイント: 身体疲労 → 体を休めれば解消される
これを考えると横になって休んでいれば良いので、身体疲労の解消には
睡眠は必要ない
という事になります。
では、「眠気の除去とは何なのか」という話ですが・・・
眠気を作り出しているのは
アデノシンとプロスタグランジンD2
などの物質と言われており、それが脳内に溜まる事で脳の働きが鈍くなるため人は眠たくなるのです。従って、
この眠気物質を除去できれば眠気は改善される
という事になります。
この眠気物質を除去しているのが
レム睡眠のタイミング
となります。
レム睡眠とは【Rapid Eye Movement Sleep】の頭文字を取ったもので、直訳すると『高速眼球運動睡眠』となります。眠りに入って30分間くらいがレム睡眠状態と言われています。
レム睡眠の間は
眠っているのに脳が活発になっている
状態です。
また、就寝後30分以降ではノンレム睡眠という状態になり、脳はあまり動いていない状態になります。
昼間、起きている状態よりも
レム睡眠の時の方が脳は活発に動きます。
その結果、例えば洗濯機を回す様に眠気物質をジャンジャン除去しているという事が分かっています。
ノンレム睡眠の時に眠気物質が解消され、
その結果として眠気が取れているという事になります。
ある実験では、レム睡眠を取らせない様にしたところ睡眠不足の症状が出たそうです。
逆にノンレム睡眠を取らせない様にしたところ、そこまで寝不足の症状は出なかったそうです。
レム睡眠が重要で、ノンレム睡眠は重要ではないという事です!
30分間のレム睡眠、60分間のノンレム睡眠、合計90分を2サイクル、合計3時間もあれば、睡眠物質は完全に除去されるようです。
あのナポレオンも1日3時間しか寝なかったと言われていますが、行軍中の馬上ではよく居眠りをしていたそうです。
では次に8時間も寝なくても良いとは言っても短眠の利点は何なのかという話ですが、僕が短眠をしてから以前と一番違いを感じる事は
体調不良になりにくくなった
という点です。
以前、母に「3時間しか寝ないで体を壊さないの?」と心配されてことが有りますが、実は逆で
長時間寝ることの方が病気になるリスクが上がる
のです。
そもそも寝ている間はあらゆる意味で無防備な状態です。
例えば睡眠中は体温を下がりますが、人は1℃体温が下がる毎に免疫力が37%下がり風邪を引くリスクが上がります。
また、寝ている間は口を開けたままにしてしまうが多く、その結果として喉が渇く、つまり唾液が少ない状態となり虫歯になり易くなる・口や喉で雑菌が繁殖しやすくなるなどの症状が出ます。
他に長時間寝ている事のリスクとして、肩こりや腰痛のリスクがあります。人は普段、同じ姿勢や不自然な姿勢を長時間取らない様に定期的に体勢を変えたり動いたりします。これは血行が悪くなるのを防いでいるのですが、寝ている間はそうは行きません。長時間寝ていると不自然な姿勢のまま数時間寝てしまう事はよくある事なので、起きた時に肩こりや腰痛が出やすくなるのです。
「寝具が合わないから肩こりや腰痛になる」という話も有ります。確かに長時間寝ているとそれも有ると思います。
ただ、僕の実体験では現在も安いマットレスを使っているのですが、以前は朝起きたら上体を起こせないほどの腰痛が出ていましたが、
3時間睡眠にしてからは一切無くなりました。
結局は同じ姿勢で長時間いない事の方がリスク回避になるのではないかと思います。
では最後に、僕が短眠になって実際どうなの?という事なのですが
ホント、すごく良いです。
今までは忙しい事を理由に週に1〜3回しかトレーニングをしていませんでしたが、今では朝起きても暇なので
週に5〜6日はジムに行くようになりました。大体朝の4時にジムに行くのですが僕も含めて2〜3人しかジムを利用していないため、周りの目を気にせず好きなトレーニングができるのでかなりオススメです。
何より睡眠時間が仮に4時間、他の人よりも短かったとしたら年間1460時間、日数にして約60.8日分もの時間を使えているという優越感が非常に良いです。
もしもやりたい事が有るのに1日の時間が足りない…と困っている方がいらっしゃいましたら短眠にチャレンジしてみて下さい。個人的にはとてもオススメです。
ちなみに短眠を始めて困った事は、前述の通り筋トレの量が格段に増えたおかげで去年の服がピチピチになってしまった事です。そこで思ったのですが「マッチョの人はピチピチの服が好きなんじゃなくて、マッチョになった結果服がピチピチになってしまった説」は割と有るのではないのかと。と、ここに新しい説を提唱しつつ、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございました。
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